62人が本棚に入れています
本棚に追加
雲一つなく、空は晴れ渡っている。
そんな中、硬質そうな黒髪の少年が寝癖をつけたまま、少し混み合った電車のドアによりかかっていた。
「はぁ~」
そして、人生の終わり、取り返しをつかないようなことをしてしまったような顔をし、溜め息を着く。
混んでいるだけでもストレスを感じていたサラリーマンがそれを聞き、彼を睨む。
しかし、少年はそんな事には気付くことはなく、既に憂鬱の原因となる今朝の出来事を、未だに寝ぼけている頭で思い出していた。
最初のコメントを投稿しよう!