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―いつき?俺の名前だ。やっぱり母さんだったか…って、ん?今、母さん何て言った?―
「・・・」
―えぇっと、目覚ましが鳴って20分たったとか言ったような気がす…―
「って、えぇぇぇ!!いや、だからえぇぇぇ…
無理でしょ、これ絶対無理でしょ」
と言いながらも、彼の1GBにも満たない脳ミソをフルに活用して逆算を始めた。
「ギリギリ間に合う電車の発車時刻が7:36。自転車で駅までかかる時間が15分そして今が、7:15……」
マンガのように、顔の横に縦線があるかのように暗い雰囲気が漂わせている樹。因みに彼は一人言を言っていることに全く気付いていない。
そんな中別のあることに気付いた。
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