1・月夜に吠える

6/11

1889人が本棚に入れています
本棚に追加
/75ページ
人々の足の隙間を かいくぐりながら、 真夜中のネオン街を 突き進んでいく。 途中、夜遊び女子高生やら 酒に酔ったオヤジなどに 体中を触られまくる。 まあ、『犬』だから 仕方が無い・・ 人間の姿に変身したくても 衣服はあの路地に 置いてきてしまった。 今、変身したら 当然のことながら 全裸である。 衣服を くわえてこれば良かったと 少し後悔・・ ここから、我が家までは 結構 距離があったが 狼の姿なら 難なく走っていける。 人間の姿だと、 歩くのはちょっと辛い。 まあ、満月でも見ながら ゆっくり ボチボチと行くかぁ・・
/75ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1889人が本棚に入れています
本棚に追加