1・月夜に吠える

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その危険な女、 懐から  シュラリと刀を出すと こう言う。 「いい、身のこなしだ。  だが・・」 だが・・  何だ? 「ここで死ね!」 ギュンと彼女が加速し 私へと急速に接近してくる。 は、はやい・・ 何者だ! こう思考するか しないかの内に 彼女の刀は 横振りぎみに 私へと向かう。 そいつを跳躍でかわし、 橋へと舞い戻り 着地。 4本の足で ズリリッと スリップしながら ブレーキをかける。 「ガルルル・・」 と、威嚇の鳴き声を 彼女に向け 散らすと その危険な女は 鼻で笑いながら、 今度は縦方向から 私を切りつける。 チッ という、床を蹴る音と ともに、横へと飛び退けるが その女はすでに  その横へと 周っていた・・   縦方向の刀での攻撃は   フェイク! マズイ!
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