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私の部屋には『シャイ子ちゃん』という子が住んでいます。
シャイなお化けさんです(≧∀≦)
…統合失調症じゃないですよ。
彼女(シャイ子ちゃん)に初めて逢ったのは、静かな夜の事でした。
結構な読書家の私が部屋で電気を点けて、トリイ・L・ヘイデンという人の『シーラという子』という本を読んでいた時の事…
(トリイの本が大好きです(^∀^)『幽霊のような子』もオススメ)
部屋の電気がバチンッという音をたてて切れた…
不思議に思った私は取り敢えず電気を点けようと、スイッチに手を伸ばしましたが電気は点かずに…
なにやらザワザワと嫌な気配を感じ、窓の方を見ると…
髪の長い女が窓に手をついて、こっちを睨んでいた…
女の髪はボサボサで、その隙間から見える目は何とも言い難い、嫌な目をしていて…
何かを憎んでいるような…
怨めしげな目が…
あまりの事に声も出ず…
以前から金縛りには遭っていたし、聞こえる事も見える事も有った…
金縛りにあって自分の胸の辺りに、血に染まった白無垢を来た女が立っていたり…
部屋の隅にお祖母さんが立っていたり…
聴いた事もないような音楽が耳元で近くなったり遠くなったり…
見えない何かに首を絞められたり…
…と、そういう事は頻繁に有りました。
でも目が合ったのは初めてで…
見つめ合うのも引き込まれそうで怖く成って、目線を一瞬だけ電気のスイッチの方に逸らすと…
彼女は消えていました…
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