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「あの…一緒に探してくれて有難う!
お礼と言ったら何なんだけど…今度一緒に食事でも行かない?
勿論私のおごりだよ☆
あ…でも…彼女さんに悪いかなぁ…?」
ただ一緒に探しただけだと言うのに、それが内田には余程嬉しかったのかお礼がしたいと言い出した。
「…別に彼女なんていないよ…」
そう…悲しい事にここ3年間、あの忌々しい女悪魔が来てからと言うものとんと女性とは縁がない。
内田は俺に彼女が居ないと聞くと、ホッとした様な表情を見せた。
「…良かった!だったら大丈夫だよね!!!
私、美味しいお店知ってるんだ♪
良かったら行こうよ!!!」
内田は俺の両手を手に取りブンブンと振っている。
て…手が………!!!皆の憧れの的のマドンナが俺の手を………!!!!!
「…ああ…。
お任せするよ。」
外見はクールに振る舞ってはいたが頭の中では嬉しさのあまり背中に羽でも生えたかのように宙を舞っていた。
「あ!私そろそろ戻らなきゃ!!
橘くんホントにありがとう!!!又後で連絡するね!!!!」
そう言うと内田はパタパタと秘書課へと戻っていった。
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