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ーーガチャガチャ…バタンーー
「ふぅ…ただいま。」
玄関で靴を脱ぎ、真っ暗な部屋に明かりをともした。
「…お帰りなさい。」
部屋の明かりで照らされたサキュバスが体操座りで俯きながら低い声で返事をした。
「うぉ!!!吃驚した!何やってんだこんな所で!
て言うか、珍しいなこんな時間からお前が居るなんて…!?」
コイツは悪魔な上、夢魔なので夜にならないと実態の姿で出て来れないのだ。
「…もう日は暮れたからな………。」
サキュバスは相変わらず体操座りで俯いたまま答えた。
‥なる程。太陽が消えれば出て来れるって事か。
それにしても珍しいな…コイツがこんなに暗いなんて。
いつもなら会った瞬間抱きついてきて餌(精液)よこせって駄々こねんのに。
「…今日のお前…なんでそんなにテンション低いんだ?
腹でも痛いのか?どっかで変なもんでも食って来たか?ハハハッ!」
俺は今朝の仕返しにここぞとばかりに嫌みったらしく茶化してみせた。
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