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目を瞑って暫くすると、ひんやりした感触が唇に走った…
驚いて目を開と、唇にはサキュバスの細長い人差し指が添えられている。
「!!!???」
「クスッ…悪魔に唇を委ねるなど命取りだぞ…」
俺の驚いた顔を見るなり、サキュバスは目を細め艶っぽく笑って見せた。
「ど…どう言うことだ…???今までさんざん…」
してきたくせに…
「ハハハハハッ!
本当にお主は馬鹿だのう!
今までのはすべてそなたの夢の中ではないか。
今ここに居る我は実物の体(悪魔)…一度でも我と口付けを交わせばそなたの命は瞬く間に消えようぞ!」
サキュバスは大袈裟に笑ったかと思うと突然瞳を血の色に染め、不気味な笑みを浮かべながら俺を見つめてきた。
…ゾクッ…
「…っ!!!」
ードンっ!!!!!ー
俺はその瞳に恐怖を隠しきれずに、思わずサキュバスを突き飛ばしてしまった。
「クスクスクスクス…そなた、我が怖いのか?」
サキュバスは一瞬よろけた者の、直ぐに立ち上がり絶えず不気味な笑みをこちらに向けている。
「こ…怖くねぇよ!
そんな事よりちゃんとさっきの質問に答えろよ!!!」
俺は精一杯強がって見せた。
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