1134人が本棚に入れています
本棚に追加
俺はもう一度涙をぬぐうとハルヒの顔を見つめ、一気に言った。
「俺は朝比奈さんの事が好きだ。長門の事が好きだ。でもそれはハルヒを想う気持ちとは違う。俺は涼宮ハルヒが大好きだ。愛してる。お前のチョコが一番欲しい」
ハルヒは俺の告白を聞いて、少し戸惑っていたがしばらくすると意を決したように言った。
「キョン………謝るのはあたしのほうだわ。気持ちを伝えたいのに伝えられなくて、いつももやもやしてた。それでみんなに八つ当たりみたいな事もしちゃった時もあった」
時もあった………っていつもじゃないか。こんな時でも、ツッコムところはツッコマないとな。
「もう、キョン!ムードぶち壊しじゃないの!いい、一度しか言わないからよーく聞きなさいよ」
ああ、よーく聞いてやる。ラジカセの録音スイッチ押した方がいいか?
「バカ」
ハルヒはそう言って息を大きく吸い込み、
「あたしもキョンが大好き!!愛してるぅーーっ!!!」
学校中の窓ガラスを割る事を目論むがごとく、大音声をあげた。
最初のコメントを投稿しよう!