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『遊園地の入り口で、あなたはまず宣言する。』
やれやれ。
「ハルヒ、今日はすべての乗り物を制覇するぞ!」
ハルヒは珍しい生き物でも見るような目で俺を見ていたが、パッと顔を輝かせて言った。
「もちろんよ!あんたも分かって来たみたいじゃない。完全制覇よ、うん、俄然やる気が沸いてきたわっ!!」
『ジェットコースターでは、涼宮ハルヒと手をつなぐ。これはすべてのパターンで確認されている。』
「ちょっ、ちょっとキョン!なんで急に手を…。バカ、別に離さなくていいわよ!」
『コーヒーカップは全力で回すこと。ただし、あなたが吐いてしまった二回のシークエンスでは、その直後に改変がおき、時間がリセットされた。』
「キョン、うわっ、そんなに回して大丈夫なの!?あ、あんた、なんか顔色悪いわよっ。」
『観覧車では涼宮ハルヒと同じ側に乗る。肩に手をまわし、抱き寄せること。観覧車が最高点に達したとき、涼宮ハルヒに口吻部で接触を行う。』
まじか!?本当に大丈夫なのか、長門?
「んっ、キョン…。んん。」
…まんざらでもなさそうだ。
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