エンドレス・デート

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遊園地を出る頃には、俺の体力は限界に達していた。まさしく疲労困憊だ。ハルヒはと言えば、力が有り余った様子で、上機嫌ではしゃいでいる。別れ際には「楽しかったわっ!」なんて可愛いことを言ってくれるじゃあないか、まったく。 「やれやれ。」 ハルヒの姿が見えなくなるのを確認してから、今日何度目になるか分からんが、俺は小声でそう呟くと家に向かう。しかし、家では仰天の事実が待っていた。テーブルの上に一枚置かれた置手紙。それにはこう書いてあった― 『キョン君、今日は、みんなでおばあちゃんちに行くことになったのっ。キョン君はお留守番ね。明日の夜に帰るから☆』 妹からのメッセージとともに、母親から細かい注意事項が書いてある。 おい、これはフラグか? 『間違いなく、そうでしょう。』 電話に出た古泉は断言しやがった。受話器の向こうのニヤケ面が目に浮かぶ。 『急に家族があなたを残して旅行とは、あまりに不自然です。であるからこそ、それは涼宮さんの願望であると推測できるわけでして…。まず、涼宮さんは断らないですよ。 いやあ、僕の知らないところで、あなたが大人への階段を上っていってしまうのは、少し寂しいものが…』 俺は電話を切った。長門、頼む、嘘だと言ってくれ。 『セカンド・ミッション開始。』 ああ…。規定事項ってやつか。
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