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俺はハルヒに電話をかけた。ハルヒの奴、ワンコールで出やがった。
『なにか用でもあるの、キョン?』
実は、いきなり家族が俺だけを残して旅行に出かけてさ。
『……。』
その、一人だけで夕飯を食べるのも味気ないからさ。
『……。』
つまりだ、良かったら、うちに来て一緒に食べないか。いや、もちろん、もう食べてたらいいんだ、無理にとは
『い、行くわっ!待ってなさい!』
電話が切れた。俺は携帯を持って固まっていた…。
玄関を開けると、息があがったハルヒが立っていた。あれ、なんだ、その荷物は?それに、顔が赤いぞ、ハルヒ。
「…っ。なんでもないわ!どうせ、私が夕食を作るんでしょ、台所かりるわよ。食材は適当に冷蔵庫からいただくからっ。」
…ということは、その荷物は食材じゃないのか、などという台詞を言うまでもなく、中身は分かっていた。長門が教えてくれていたからな。
『涼宮ハルヒの荷物は』
なにが入ってるんだ?
『歯ブラシ、パジャマ、下着、明日登校するための制服。パジャマのかわりにネグリジェだったパターンが一回だけある。』
やれやれ
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