エンドレス・デート

9/13
前へ
/484ページ
次へ
ハルヒの作った夕食は、これまた非常に旨かった。こいつの万能ぶりを再確認させられるね。向かい合わせで食べながら、ハルヒは妙に熱っぽい目で、ちらちらとこちらに視線を送ってくる。旨いぞ、ハルヒ。 「あ、あったりまえじゃない!SOS団団長の手料理が食べられるあんたは宇宙一の幸せもんよっ!幸福を噛み締めなさい!!」 そろそろ切り出さねば。 「ハルヒ。」 「なに?」 「その、明日の朝食も作ってくれないか。おまえの料理はめちゃめちゃ旨くてな。ぜひ、明日も食べたいもんだ。だから…。」 ハルヒは絶句してやがる。顔は真っ赤で破裂寸前の恒星みたいだ。 「いいわよ、ぐ、偶然パジャマを持ってきたから!お弁当だって作ってあげるわ。…あんたさえよければ。」 いったいぜんたい、どんな偶然だ、そいつはよっ!
/484ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1134人が本棚に入れています
本棚に追加