じっこう

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屋上で寝転がりながら無い物ねだりの妄想を続けていると授業開始のチャイムが鳴った。   今日三回目の授業開始のチャイムだ。   朝学校に来てから僕はずっと屋上にいる。   欠席だと思われてるだろうなぁ…。   と、そんな事を考えていたら突然ものすごい音と同時に、屋上のドアがぶっ飛んだ。   その瞬間僕は桃華のSPとやらが僕を捕まえに来たのかと思い、臨戦体勢になる。   そしてゆっくりと屋上のドアを吹き飛ばした犯人の方を見る。     …………。     そこに立っていたのは鬼の形相の担任、御子柴暦先生だった。   瞬時に僕は混乱に陥る。   先生は敵側なのか? 先生はパラミシアなのか? 先生と桃華の関係は?   などと頭の中で考えを巡らせる。     しかし僕の考えはお門違いだった。     「お~かぁ~も~とぉ~…。既に三限目だろぉがぁ!あたしの授業に出席しないんでいい度胸だなぁ!あぁん!?」     鬼の形相の先生は鬼より怖かった。   どうやら先生は僕が学校に来ていた事には気付いていたらしい。   しかし三限までサボっている僕にキレて呼びに来たようだ。   てかその言葉使いといい…この人本当に教師か…?     「い、いや先生、僕は今日は欠席でいいというか、その、なんていうか…」     とにかく僕は何か言い訳しなきゃと思い口を開いたが、かなりテンパってしまった。   そのくらい本当に先生に怖かった。     「ほう。欠席でいいと。学校に来てるのにあたしの授業に出るくらいなら欠席でいいと。お前そう言うのだな?」   「いやいや!決して暦先生の授業が嫌と言う訳ではないです!ただちょっといろいろ悩みというか考える事がったのでこうやって屋上に考えに来てる訳です!」     僕が必死に言い訳…というか本音を言うと先生の顔が変わった。   急にきょとんと驚いた顔をする。     「なんだ岡本…。お前普段から何考えてるわかんない奴だったけど悩みとかあるんだねぇ。」     えぇ!? そこに驚いたの!?  
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