じっこう

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とりあえず何だかわからないが、先生の怒りがおさまりホッとした。   先生はおよそ教師が履くとは思えないハイヒールをカツカツ鳴らしながら僕に近づいてきた。   そして僕の正面にドカッと座った。   その時におよそ教師が着るとは思えないミニスカートの中がチラリと見えた事は絶対に言うまい。     「よし、岡本、座れ。」     僕は戸惑いながらもとりあえず逆らわない方がいいと思い座った。     「で、その悩みとやらを御子柴暦大先生に聞かせてみなさい。」   「…えーと…とりあえず一つ気になってる事があるんですけど、聞いてもいいですか?」   「ん?なんだ?なんでも聞いてもいいぞ?ちなみにスリーサイズなら85、60、80だ。」   「わぁ、スタイルいいんですね。でもそんな事じゃねぇっす。」     さっきの怒りはどこへやら何故かニコニコしている先生。   だから一応のっておいた。   くそぅこの教師、ニコニコしてれば普通に可愛いじゃないか………スタイルもいいし。   ……マズイ…このままじゃ本当に僕のキャラが変な方向に行ってしまう…     「あ、えーと、質問はですね、……先生って何か特別な力でもありますか?」     遠回しに聞いてみた。   あなたはパラミシアですか?を遠回しに。     「特別な力?……うーん…まぁしいて言えばこの美貌くらいしか思い当たるふしがないねぇ。」   「あ…ありがとうございます。」     何故かわからないがお礼を言ってしまった…。   というか…じゃあさっき屋上のドアをふっ飛ばしたのは生身の力か…。   とんでもない先生だ……。     「なんだ?質問はそれだけ?」   「あ、はい。それだけです。…先生、僕の悩みなんて人に話す程のもんじゃないんです。ものすごくちっちゃい事なんです。だから先生のお気遣いは有難いですが大丈夫です。」     出来るだけやんわりと先生のお悩み相談室を断ってみた。  
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