きっかけ

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  状況を説明しよう。僕は学校帰りに暇な時はいつも、この公園の一番奥のベンチで本を読んでいる。   今日も学校を終え、特に用事も無かったのでいつも通りこの公園で読書をしていた。   読書を始めて30分程した頃ふと横を見ると、赤いランドセルを横に置き僕と同じように読書をしているポニーテールが似合う可愛らしい女の子が座っていた。   見た目は明らかに小学校低学年ぐらいなのだが、凛とした瞳が年齢を惑わせるものがある。   不思議な雰囲気の女の子だなぁと思いつつ僕は再び本に目を落とす。   ちなみに今の僕の愛読書はハルベイン・シュナイザーの『相視感理説』だ。全くドイツ人の考える事は興味深い。   そして再び本を読み始めてしばらくすると、急に太ももの辺りに重みを感じる。   本を上げて下を見ると、なんと先程の女の子が僕の足を枕にして寝ている。     …僕はとりあえず周りを見渡して僕に変態の疑いの視線がないかを確認した。  
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