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ピンポーン。
私はシフォンを抱き上げながら、扉の前に立ちインターホンを鳴らした。
ダダダダッと慌ただしい音が聞こえた。
……落ち着きがない。
私はため息をつく。
ガチャッ!
勢いよく扉が開き危うくぶつかる所だった事に少し腹が立った。
「いらっしゃい。」
陸は笑顔で私を迎えた。
「こんにちわ。」
私も笑顔を返し、少しだけ頭を下げる。
「さっ、入って。」
陸はニコニコと笑ったまま。
何がそんなに楽しいのかしら?
「お邪魔します。」
私はゆっくりと陸の家へと入った。
「やぁ。君が理緒さんの猫ちゃんだね。」
陸がシフォンに挨拶をするとシフォンはフイとそっぽを向いた。
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