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作戦会議をしたとき
もっと遠くを見て
走ってみたらどうか、という
意見があった。
たしかに下ばかり見ていたら
だめだ。
この意見は目の細い
ひらめから出た。
その細い目で
見れるのかは
定かではないけど
がんばってくれ。
ただ、ごろさんだけは
いつまでもランナーズハイに
こだわっていた。
それは自分でどうこうできるものじゃないだろう…
「よし、とにかく頂点だ!!向こうを見るんだぞ。」
「あと、ランナーズハイを目指そうぜ!!」
「まだ言うか。」
「行くぞ!!!!」
俺の目に飛び込んで
きたものは
坂の頂点。
でも
その頂点の向こうに
何かが見えた気がした。
がくん
「!?」
「こーう、止まってんぞー!!」
あっちゃんの声。
「あ…。」
いつの間にか俺は
地面に足をつけていた。
「この作戦だめだったかなぁ…。」
ひらめ、申し訳ねぇ
なんで俺は
止まったんだろう。
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