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泣きたくないから
大きな声で唄った
静かな夜の闇は
下手な私の歌を遠くまで響かせた
それでも涙が落ちて
見上げたら星が滲んで輝いた
星を見上げたまま
私はがむしゃらに唄ってた
貴方が唄ったその歌は
私の声じゃ全然ダメだったけど
自分を励ますのには十分だった
本当は
貴方の声で
その歌を聴きたかったけど
貴方の声を聞いたなら
涙が止まらなくなってしまうから
自分の声を思いきり出して唄った
いつしか涙は止まって
私はもっと遠くに
この歌を響かせたくなって
一生懸命唄ってた
貴方に届け!って、闇の中
大きな声で唄ってた
こんなに大好きなのに
貴方には私の何も響かせられない…
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