翼失う者たち~Lost Wing~

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飛べないのは羽がないから? 鳥は生まれながらに翼を持つ 虫は成長しながら羽を手に入れる だから飛べるんだ じゃぁ私は羽がないから飛べないの? それは違う 翼がないと思っても 人にだって幼い頃はきっと 心に翼があって 色々と飛び回っていただろう いつなくなってしまったのだろう? 大人と呼ばれる人達には その後ろに何故翼が見えないのか? 心の中に持っていた夢 希望を翼というのなら 達成したりあきらめたりした時に 翼は消えてしまうのだろうか? きっと達成したら 大きな翼が 心ではばたくのだろう でも諦めた時から 翼はきっと背中からなくなってる 今の自分は堕天使なのだろう 翼は持っているのに その翼を見ようとしない 飛ぼうとすれば飛べる翼 その翼がないと思い込んでいる‥‥ 羽をなくした数だけ 大人になれる でもなくなった時 自分の存在価値は‥ 生きる意味は‥ どこにあるのだろうか? それは正しい事なのか? たとえ迷惑をかけたり 協力したりしないと できない事がたくさんあるけど 『それでもやりたい事をやる』 それでいいんじゃないのかな? 翼をなくした人達が 言う言葉は 翼を持て 空を飛べと 理想ばかり追わせて 現実の危機が迫るとそこで自分のせい 翼をなくした人達の言葉は 結局鵜呑みにすれば 自分も翼をなくすのだろう 私は翼を持ち続けたまま 生きたい
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