1943真珠湾奇襲

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18時、ハナレイ湾沿岸に駆逐艦や月光を張り巡らし、日本第一第二艦隊が停泊している。空母大和艦長南雲は離着陸する雷電や天山を見ていた、オアフ島真珠湾からカウアイ島ハナレイ湾迄250キロ、輸送船団の到着は一週間後、その間の哨戒は雷電と天山がその任務を担う、この島はハワイ諸島の最北島、レーダー基地と哨戒用の飛行場だけで、その両方も破壊されたが、まだ兵士が居る可能性が高い、主なアメリカ艦船はいないが、まだ魚雷挺を隠し持っている。明日早朝から特殊部隊がハナレイ湾沿岸に上陸し、仮設基地設置と地上の哨戒にあたる、南雲が呟く、ニミッツはどう出るか・・・パールハーバー作戦本部、次々と連絡無線が入り情報が錯綜している、カウアイ島のハナレイ湾に日本艦隊が停泊している事だけで、夜間の艦砲射撃や上陸部隊が居るのかさえ判らない、潜水艦からの連絡は無く、射程圏外では水上飛行機が何度も通り、空では忌々しい雷電や偵察機が高空を飛んでいる、使えそうな武器を集めているが、小銃火器類ばかり、艦船から対空砲を外す作業はしているが、地上の高射砲は破壊されアメリカ兵士は怯えていた・・・大統領執務室、トルーマンは怒りに震えていた、ハワイパールハーバーが奇襲攻撃を受け、新型戦艦、空母が全滅、ハワイ、カウアイ島に日本艦隊が停泊していると連絡が入っていた。サンディエゴの艦船は巡洋艦8隻と駆逐艦だけで、戦艦サウスダコタはまだ就航していない、太平洋潜水艦部隊の母港だが潜水艦すら近ずけない、大西洋艦隊はヨーロッパから外せないし、全て旧型戦艦で太平洋迄一ヶ月以上かかる、ハワイの状況はメディアも既に聞いていた、此から記者会見の予定だが何の対応策も思い浮かばない・・・・
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