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1943年5月、台湾高尾空軍基地、天山から連絡、敵機100マニラから出撃、敵は大型機!郷田隊長が飛行場に飛び出す、零戦50機が次々と空に舞い上がり、ルソン海峡を目指す。爆撃機だけじゃ駄目だべ、懲りねぇ奴らだ、郷田は呟く。V12気筒ターボが金属音を残し加速する。雷電と同じって雷電にぁ渦給器二つだべ、やっぱ雷電が速いべ、んでも木造は面白いべ・・もう遭遇するはずだ、50機が向かってきた、郷田が叫ぶ、速いぞなんだありぁ、プロペラが2つ胴体が3つ爆撃機だと思ったが明かに戦闘機だった。アメリカ陸軍戦闘機、P38ライトニング、両翼に14気筒エンジン2機、中央は操縦席と20ミリ機関砲6門、零戦の2倍以上ある戦闘機だった。ありぁ雷電より速いべ。ライトニングが先に火を噴く、郷田がかわす、ライトニングと交差し急旋回、ライトニングを捉え様とするが届かない、旋回しまた向かって来る、ライトニングがまた火を噴く、郷田は急降下急旋回をして、ライトニングに一撃二撃、被弾したが墜ちない。なんだべ。まだ続く、ライトニングが真上に急上昇、軽量の零戦V12気筒ターボが唸る、馬力に物を言わせ真上に逃げるライトニング、突然ライトニングが重量を利用し、急旋回をかける、6門の機関砲が唸る、木造の木片が飛び散る、旋回しながら全開で急降下しライトニングを追う、海面が近づきライトニングが旋回をかける、郷田は見逃さなかった、真上から連続で掃射する、ライトニングは力無く墜ちて行った。しかし周りでは速度が速いライトニングに苦戦している、その上空をBー25が飛び去る、高尾の後続隊が出撃・・・
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