釧路奇襲1943年

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鹿児島湾内、長官!択捉島から連絡!敵航空機に断続的に攻撃を受けています、零戦も善戦してますが敵機が圧倒的に多く・・・択捉島後方400キロ地点に大型艦10隻、うち4隻は大和より巨大だと。千島列島を南下してます!高尾もさっき空襲警報発令したと。新たなアメリカ太平洋艦隊が千島列島を南下?北海道を戦艦で艦砲攻撃?其とも東北か?山本は思考を張り巡らす、第二艦隊はニューギニアにアメリカ艦掃討の為向かっている、山本が叫ぶ、第一艦隊出撃準備、目標、北海道!尚、北海道各航空基地、及び東北各航空基地に連絡、順次、千島列島沖合のアメリカ艦隊に攻撃機を出す様!何処まで南下する?目的が北海道なら我々の防御は弱い、日本第一艦隊の北海道到着迄2日。山本に焦燥感が漂う・・・サウスダコタ艦橋、スプルーアンス長官!今、第一攻撃隊釧路に向け発艦しました、敵航空機40機300キロ接近中。今、迎撃にサンダーボルトが20機向かってます!第二攻撃隊の収容急げ!全艦に空襲警報発令!敵航空機を撃滅せよ!択捉は破壊し釧路迄600キロを切った、もう既に何回か敵航空機の攻撃を受けていたが、怒涛の如く突き進むアメリカ太平洋艦隊を止められない・・・・・ルソン海峡上空、郷田隊長以下10機の新型後退翼戦闘機、爽來が、前方下に見覚えのあるP38ライトニングを確認、郷田は黙ったまま逆落としを懸ける、隊員も察している、隊長は本気だった!郷田隊長は先頭のライトニングに襲い懸かる、一撃、轟音と共に50ミリ機関砲が火を噴く、ライトニングの羽根が破裂する、急旋回、一気に加速、後方から二基のV16ツィンターボが唸り咆哮する、下からライトニングに一撃、爽來自身が震動する、ライトニングの羽根が砕け散る、更に加速するターボの金属音を残し急上昇、高空から下を見下ろす、ライトニングが必死にバンクを繰り返し逃げる、しかし爽來が一撃、尾翼が砕け散る、郷田が呟く、凄ぇべなんだこりゃ、ワックスでぴかぴかにすっぺ!郷田隊長も形容する言葉が無い位衝撃的だった。今、後続の零戦がB25に襲い懸かる、次々とB25が空から消えいった・・・・
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