釧路奇襲1943年

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サウスダコタ艦橋、暗闇を全速力で北上、スプルーアンスが副官から報告を受けている。空母ボストン以下6隻はクリル列島北部迄後退しました。我々も数時間後は安全圏に入ります。護衛空母の戦闘機が半数に。今、空母艦隊にサンダーボルトで支援するよう連絡、戦艦の被害は軽微です。スプルーアンスは航空機の損害は予想以上だが作戦は成功、後は日本艦隊が何処まで北上してくるか、戦艦サウスダコタで一掃する事を考えていた・・長官!敵航空機50機以上接近中、距離200キロ、オホーツクの方向から飛来します!何処の基地だ!解りません!全員戦闘態勢、目標敵航空機!日本の第一艦隊はまだ東京を過ぎた辺りの筈。暗闇の中空に爆音が鳴り響く、対空砲が絶え間無く火を噴く、レーダーで感知しているが北海の暗闇は深い。爆音が飛び交う、対空砲が唸る、スプルーアンスが叫ぶ、魚雷攻撃に注意しろ!全艦面舵、衝突に注意!攻撃機が近付かない、上空を横切る飛行機は戦闘機だ、照明弾打ち上げ!海面を明るく照らす。いた、低空飛行で次々魚雷を放つ雷撃機、しかし距離はまだ10キロ近くある、しかしその魚雷の航跡が見えない、此が日本の磁気酸素魚雷か!サウスダコタが魚雷の方向に舵を切り、全速力で魚雷に向かう、巨艦が軋み魚雷と高速で交差する、炸裂音は無い、しかし後方でミシガンから轟音が連続する、巡洋艦が爆発炎上する、停止した船がまた轟音爆発する、長官!新たに敵航空機多数接近中、全艦魚雷に注意、全速離脱!停止した艦を守れば残った艦隊迄やられる、この海域なら夜が明けてから救出出来る、全速離脱しろ!第二攻撃隊がイリノイに襲い懸かる、流星が魚雷を放つ、対空砲は間断なく打ち上げていた、護衛巡洋艦が轟音と共に傾き始め駆逐艦が大爆発を起こす、イリノイが重く震動する、海中から轟音が聞こえ、また震動する・・・・
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