第1章

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オーディン 「ご苦労、フレイア」 「ったく・・・気持ちわり」 景色が一転し、広大な草原から豪華に装飾された広間になった オーディン 「ようこそヴァルハラへ、鉄騎馬君、私はオーディン、ヴァルハラを統率するものだ」 オーディンは堂々とした姿で座っている 「オーディン?神話に出てくるアレか?」 オーディン 「その通りだ」 「じゃぁ、そんな神様が俺に何のようだ?」 フレイア 「騎馬、言葉を慎みなさい主神オーディンの御前です」 オーディン 「構わんフレイア、騎馬・・・君はなぜここに来たか分かるかな?」 「・・・さぁな、まぁ1つ言えるとしたら俺は死んだんだろうな」 騎馬は記憶の片隅から自分の最後を思い出す オーディン 「その通り、だが君は己の罪を滅ぼすためにヴァルハラへ来たのだ」 「罪?なんか悪いことしたか?それに罪があるなら地獄に行くんじゃないのか?」 オーディン 「君の罪は、他の者の罪とは少し違う、それに地獄とは人間が作り出した創造の世界にすぎん」 オーディンはゆっくりと答える 「で?俺の罪って何だ?それが分からなきゃ償いようがない」 オーディン 「それだ、それこそが罪なのだ」 オーディンは少し身を乗り出す 「は?」 オーディン 「君は自分の罪を忘れてしまった、それこそが君の償うべき罪だ」 「意味が分からねぇ」 オーディン 「何、君が忘れてしまったことを思い出せば罪は償えるということだ」 「どうすればいい?何をすれば」
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