17人が本棚に入れています
本棚に追加
――――――――……
あれから何時間たったのか…。
私は目を腫らしたまま、今だ部屋から出ようとしなかった。
出たくも無かった。
「嘘つき……」
ポツリと呟いた、その自分の言葉でさえ自然に涙が流れてきた。
その時、部屋の前で人の気配を感じた。
顔をあげてドアを睨んでいると、短くノックの音が響いた。
コン コン コン―…
「………………。」
出ようとは思わなかった。
最初のコメントを投稿しよう!