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「それは恋だよ。」
私の正面にすわっている、内田 奈津美(ウチダ ナツミ)はキパッと言った。
「え…恋?」
「うん、多分ね。」
だって、私と佐倉さんは…
「女の子だよ?」
「わかってるよ…?」
わかってんの?じゃぁ、何でそんな事言うの?
「…………。」
黙ってしまった。
奈津美の言ってり事が理解できないよ…。
その様子を察知したのか、奈津美は私の手を握り、ゆっくり話し始めた。
「遥、同性愛って知ってるかな?」
同性愛………?
って男が男を好きだったり、女が女を好きっていうのだよね?
私はコクッとうなずいた。
「それじゃない?」
「そうなんだ……。」
私は佐倉さんに恋をしているんだ……。
「私は偏見とかないし、いつでも相談しな。応援してるから♪」
「ありがと。」
ニコッて奈津美が笑う。 さっきまであった心のモヤモヤがいっきになくなって楽になれた気がした。
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