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「だからぁ、あたしも清原さんの事が好きなんですってば。」
ちょっと待って理解出来ない。
あわてる私に佐倉さんは呆れ顔で言う。
「あたしも、同性愛者です。ここまで言わなきゃ分かりませんか?」
あはは、相変わらず上からの態度だね。
「清原さん、あたしの事好きですか?」
「好きです。」
なんかコレ、恥ずかしい。 しかも女の子同士だよ? 私でいいの?
「じゃあ、中学卒業したら、一緒に暮らしませんか?」
い、いきなりですね。 一緒に暮らしませんかって事は同棲って意味なのかな……?って!!
「同棲ぃぃ!?」
「それ以外なにがあるんですか?」
な、無いっスね。スイマセン。ってか謝ってばっかりなんだけど私。
「私でいいんですか?」
「まぁ、働いてくれましよね?」
「働けっていうなら働くけど……。」
なんか、話が飛びすぎて追い付けないんですけど。
「じゃ、暮らしましょ。」
ん、ちょっと待って?
「親御さんは?」
「いませんけど……」
えっ、いなかったっけ?
初耳ですよ。
まぁウチの学校で1人暮らしは少なくはないけどさ。どうなのコレ?
「あ、また今度会わせたい人いりんで。また連絡しますね。」
言いたい事はすべて言えたらしく満足したのか、手を振った佐倉さんを私はただ見つめる事しか出来なかった。
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