毒の沼地に沈めて、死を待つ。

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   早く、誰かあたしを殺してくれないかな。そんなこと考えながら、冷蔵庫を漁る矛盾。牛乳と食パンの寂しい朝食を胃に収めると、また携帯が震えた。  9時、駅前のいつものとこ。  そっけないメールにあたしはため息をつく。返信もしないであたしは出掛ける準備をする。あたしが無為に生きてる最後の理由は、彼だった。  
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