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「その一番隊隊長に相応しい人物を見つけ決めるのが青葉様の仕事です」
黒井は、はぁっと溜め息をつく。
「……」
ライは言葉が出なかった。一番隊が一番強いと先程、きかされた。
つまり俺はその一番強い隊の隊長格に相応しい奴を見つけなければならないということだ。
一見、簡単そうだが実際は難しい。
そう簡単に強い奴は見つからない。捜そうとすればするほど見つからないものだ。
最悪、一番隊隊長は見つかり次第、という強いのかわからない隊になりそうだ。
「私もお手伝いしますからそんな絶望、みたいな顔はおやめください」
黒井は思った。
…大丈夫なのだろうか?と。
「……まぁ…なんとかなるだろう。…そうだ黒井」
ライは足を組む。
「何でしょうか?」
黒井は問う。
「紅茶おかわり」
ライはカップを持ち上げ言った。
「わかりました」
「砂糖たっぷりだぞ」
黒井は紅茶を淹れながら思った。
本当にこの子で大丈夫なのだろうか?と。
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