4565人が本棚に入れています
本棚に追加
「そうだ…あんたここで一番強い奴知ってる?」
ライの前に紅茶が出される。
「ここで一番強い?………フフ…それ私よ?」
女性は自分を指差す。
「……え?」
ライは女性が言った意味が分かってはいたが納得できなかった。
と、いうより一瞬でこのギルドの力量がわかった気がした。
こんな女性が一番強いということはギルドの力量なんてたかがしれてると思ったのだ。
「……ちょっときてくれ」
だがこのギルドで一番強いには変わりない、そう思ったライは一応試してみようとそう言った。
「いいわよ?」
有無を言わさずライは女性の手を掴み黒井の元へ向かった。
「黒井」
ライは自分より遥かに背丈が高い黒井の服袖を掴みひっぱりながらそう言った。
「青葉様。丁度よかった。ここで一番強い方の名前がわかりました。
矢内 真紀(ヤウチ マキ)さんという女性の方らしいです」
黒井はニコッと笑うとそう言った。
「あぁ こいつだろう?」
ライは先程の女性を指差す。
「既にお会いになられてましたか。流石は次期、司令ですね」
黒井はまたもやニコッと笑う。
「…フッ…当たり前だろう?」
ライは誉められて嬉しい反面たまたま会っただけという 偶然がいつばれるか焦った。
「えっと…話しが全く読めないんだけど どういうこと?」
先程の女性こと真紀は黒井とライの話にわって入った。
ライは簡単に説明する。
「……というわけでどれだけの力量か見せてくれないか?」
ライがそう尋ねると真紀は2つ返事で了承した。
「黒井」
ライが黒井の方を見る。
「分かりました。'光'よその輝きで我らをしかるべき場所へ連れていけ。光瞬(コウンシュン)」
黒井が何かを唱える。
唱え終わった瞬間、ライ達は消えていた。
最初のコメントを投稿しよう!