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「どうしたんだ黒井?俺はまだまだこれからだぞ?」
「わっ…私だって!」
二人が黒井の意見に反対する。
「ダメです。真紀さんあなたは充分に力を持っていることがわかりました。後は青葉様のご決断までお待ち下さい」
二人に有無を言わさない黒井。
しかし黒井には考えがあってのことであった。
もしあのまま続けたらいずれ真紀さんは二度と戦えない体になっていたかもしれない。
根拠はないのだが黒井の体がこれ以上戦わせてはいけないとはがりに震えていたのだ。
あの魔体術は危ない。
魔体術が使える者は一国を落とせる。
そんな話を聞いた事がある黒井は嫌な予感しかしなかった。
だから止めさせたのだ。
しかしあの一撃を受け止めるとは、黒井は意外に彼女は等と司令室に向かう途中考えていた。
「…はぁ…今日こそ本気が出せると思っていたのにな…」
司令室にて休む一行。
「黒井、紅茶」
ぐで~とソファーに横になるライ。
「はい。只今」
黒井は立ち上がりキッチンに向かった。
「ねぇ…私…採用なの?それとも不採用なの?」
真紀は足を組みながら尋ねた。
「……上司には敬語を使え一番隊隊長 矢内 真紀 仮にも俺はここの最高責任者兼司令だ」
ライはぐで~としたまま答えた。
真紀は表情を明るくさせる。
「はい!司令!」
同じくしてライも魔体術を止められた事に感心していた、一瞬の判断力等も考慮すると早計なもののよいだろうと。
こうして一番隊隊長が決まった。
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