プロローグ

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部屋にて寛ぐ少年の姿があった。 少年が思うのはMPSと家族の事。 少年はとても優しく正義感が強い。罪を犯す者を許せない、ニュースなどを見るといつもそう思っていた。 自分に出来ることがあればやろう、といつも思っていた。 MPS、それは確かに自分の思いをぶつけれるかもしれない。 だが、父や母、妹はどうなる? 二度と会えない訳ではない。だがトップという位置につくのだあまり会えなくなるのは目に見えている。それに少年はまだ14歳なのだ。 この歳で親元を離れるのは寂しいといった気持ちが強い。 それに妹はどうなる?只でさえ自分を溺愛し何をするのにも一緒だった。 それをいきなり自分が居なくなったらどうする? きっと妹は泣きわめくに決まっている。 だが、MPSは犯罪者を自分の手で裁けるチャンスだ。 少年の思いもまた矛盾していた。 数々の思いも虚しく、時は過ぎていった。 そう別れがやってきたのだ。 翌日。 準備を終えた少年は皆が集まっているリビングに下りた。 しかし、リビングは少年がいつも見る光景とは違っていた。
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