プロローグ

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そう答えた少年は罪悪感がわいてきたのがわかった。 何故なら身内の妹を騙したからだ。まだ何も分からないのをいいことに騙したんだ。 少年は心の中で妹に何度も謝った。 「青葉様、時間です。お乗りください」 黒スーツが腕時計を見ると車の後部席のドアを開け、ライを中へ促す。 少年はいい子にしてろよと妹の頭を撫でながら言葉をかけ、瞳に溜まった涙を拭うとその場から離れた。 少年はそのまま一度も振り返ることなく黒い車に乗り込んだ。 母がなにかを伝えようとするも虚しくも車は発進した。
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