∮物語の始まり∮

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ルイ「あ…」   ルイは小さくそう嘆くと俯いてしまった。   どうしたんだ?   手を離すと、なんかよくわからないが、両手を顔に当て、俯いている。   レイ「どうした?」   ルイ「…なんでも…ない…」   レイ「じゃ行こうぜ。遅刻だけは免れたい」   ルイ「…わかった」                   そういった後ルイに案内してもらい、無事Aクラスに着いた。   今思ったんだが…あのまま俺が手を引いて行ったら絶対また迷ってたな…。   行動には気をつけなければ…。   レイ「ここがAクラスか…」   と感傷に浸っていると…   リン「レーイー!!」   リンが猛ダッシュでこちらに向かってくる。   勿論、回避という高等技術は奴が速すぎて使えず喰らった。   レイ「ぐはぁ!!」   …痛い。   つかなんかリンに押し倒される形になっている俺。   なんか嫌な予感が…。   リン「ねぇ…レイ、今から楽しい事しよ――」   リン「あーあー!!聞こえなーい!!」   そういって脱出する俺。   逃げる時リンの胸に不可抗力だが当たってしまったのは秘密。   リン「逃がさな…ってレイ。あの子はだぁれ?」   レイ「…ルイ・コンツィールって子だよ。ここまで案内してくれたんだ」   リン「ふーん…?ホントに?」    レイ「ホントだって、なぁルイ?」   そういってルイはコクリと頷く。
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