∮物語の始まり∮

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そんなこんなで支度をすませ、出る時間になった。   靴を履き、ドアにてを伸ばした瞬間母さんに衿を掴まれ、首が絞まる状態になった。   レイ「ぐぇ…!?」   ディアナ「忘れ物よレイ」   そういって渡したのは折りたたみ傘。   レイ「いや今日は晴天らしいからいら―」   ディアナ「持ってて損はないわよ?」   確かに損はない…、だが雲一つ無い今日という日に渡すか普通?   つーかくれるならそんなピンクなもんにしないでくれ…。   純情boyな俺には恥ずかしくてさせないぜ☆   …はい。   キモいと思った人挙手しろ。   いや間違っちゃ無いよ?   だって☆なんて…☆なんて…うわあぁぁん!!   まぁそれは置いといて、丁重にお断りせねば。   レイ「いやいらな…」   そんなこんなのやり取りをしてることに時間が過ぎていたらしく、いつの間にか7時50分になっている。   ダッシュで約10分かかる…。   充分間に合うが…クラスとか気になるので早く行きたい。   というわけで…   レイ「母さん、ごめん。時間だから行くよ」   ディアナ「あら。ごめんなさいね。行ってらっしゃい」   俺は玄関の扉を開けて外に出る。   一瞬自由という優越感に浸ったのは秘密だ。  そんなこんなを思っていると…   ?「レーイー!!」   後ろから声がする…。    この声は…と思い、俺は後ろに振り向く。
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