浜波学園高等部

入学

先輩と思われる、とても品のある人に出会えたお陰でなんとか会場に。
入口にクラスと席の表があって、俺はＣクラスだった。ちなみに会場席は中間よりちょい手前。
腰を下ろしてから気付く。

そういや…昨日は遅くまで荷造りしてて寝れなかったんだよな…

金持ちと言っても、共働きの親だ。基本は庶民と変わらない生活をしている。だってあんましお金使いたくないし。
だから荷造りも昨日自分でやった。運搬は業者さんがやってくれたけどね……。

で、
結局いつもの睡眠量の三分の一しか寝てない。

だからかな…さっきから視界がぼやけるし…
首が上手く上がらないよ……？

『きゃぁぁぁぁぁっ！！！！！』

会場内に沢山の悲鳴や黄色い声が響いても、太陽には届かなかった。
何故なら彼は眠ってしまっていたのだから………………。