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それから少しの沈黙の後、麗が倒れたのは軽い酸欠であろうとわかり、その後に亮と要は空気を読んでか俺の部屋に行くと言って消えていった。
要は今ここで二人きりという若干気まずい感じになってしまっている訳だなんだが……………………、一緒に居たいのは俺も同じなんだよ、でもさ、
「でも、俺は大吾さんと約束したんだよ。」
そうだよ、俺には決めた道があるんだよ、それを外れたら、また悲しむに決まってんだよ。
そうなるわけには、行かないんだよ麗。
「知ってる……全部お父さんから聞いた……でも、ゆぅが居ないと……ダメだから…………。」
そう言ってまた黙り込んでしまった麗、それも心なしか思いつめたように………。
「麗も知ってるだろう、あの事故は俺のせいで起こったんだよ、そんな奴と居たら余計にダメだろ。」
そう、ある意味これはけじめみたいなもんだろうさ。
なんて思っていると…………。
「ゆぅ!! ゆぅは、何も分かってない……わたしが、ゆぅと居て悲しいなんて……思ったことないよ………それに、お母さんはもう居ないけど………ゆぅはここに居る。」
いつにもなく大声をだして、口数も普段より多い麗は、どこか強く見えた気がする。
俺と居てもいいと麗は言ったよな、まだ分からないけど、それもありなのかな……………。
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