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夢、それは将来に夢みる姿を見れる場所。
夢、それは楽しい夢から、
過去の自分の過ちを忘れさせまいと見せる負の夢まで計り知れないものになる。
「お父さん、お母さん、また公園で遊ぼうね。」
これは……………子供のころの俺?
そう、みたいだな、まだ優しかった親がいる時、
俺が過ちを犯したかもしれない日。
全てはこの日から……………………。
「あ、猫がいるよ、野良猫みたいだね。」
そう無邪気にはしゃぐ幼いころの俺。
「そうね、あの猫はきっと旅をしてるのよ、」
そう優しく微笑む母親。
そんな都会での野良猫の運命は、飢え死にか保健所のどちらかになるとも知らない無知な俺は、旅をしているなんて凄いとおもった。
「あっ!!危ない!」
道路に飛び出した猫、
それを助けようとする俺、
そして………俺に向かってくる車。
キィー!!!!!
必死にブレーキをかける車の音、俺は子供ながらに死んだと悟った。
バァン!!!
車が何かに衝突する鈍い音、
けど車は俺には当たらなかった。
当たる直前にハンドルを切った車は俺ではなく横のガードレールに衝突した。
その瞬間、砕けたフロントガラスから人が投げ出されるのを見た。
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