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投げ出された女の人はピクリとも動かない。
勢いよく車の扉開き、車から急いで出てきた男の人は、女の人に駆け寄り俺を睨んで叫んだ、
「貴様は何を考えているんだ!!!」
怒鳴られて初めて現状を理解した、
猫を抱えてただ立ち惚ける俺は、地面に広がる人の血の後を見て顔が青ざめるのが分かった。
俺のせいで、人が死んだかもしれない。
それから救急車を呼んで病院に行ったが、
投げ出されたショックと出血多量が原因で女の人は目を覚ますことはなかった。
それから何が原因でこうなったか全てを話した、
向こうは家族で遊んだ帰りだったみたいだ。
これはただの交通事故、
でも相手にとったら事故だろうと俺を人殺しと見ていた。
でもそれは仕方ないこと。
その女の人の前で泣く女の子、俺と同じ位の歳の子だった。
俺はその子に謝りつづけた。家にまで押しかけて、謝りつづけた、でもいつしか訪問することすら拒否された。
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