やっぱりいろいろと

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目から漏れる涙は雫になり頬を伝い、落ちていく。 俺は泣く麗の涙を指で拭ってやった。 「ゆぅ……もう大丈夫だよ。」 なんどか涙を指で拭ってあげていると、まだ涙を含みながらも太陽のように明るい笑顔を俺に向けてくれた。 「やっと笑ったな、あのまま泣かれたらどうしようかと思ったよ。」 まったく起きて目を開けたら泣いてる麗だからな、 変な夢も影響して俺も泣いてしまったじゃないかよ。 「それもこれも………ゆぅのせい。でも……ゆぅは好き。」 また輝かしい笑顔を向けてくる麗。 麗、俺も好きだよ、だから、まだ言わないよ、楽しい時間はまだ捨てられないから。
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