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そんなバカな話を繰り広げていると、朝のHRの時間になっていたのか、
我らが担任の松本清美が誇る間延びした声が聞こえてきた。
「体育祭、頑張ろうね~~」
なんて腕を真上にあげて煽るもんだから、
クラスの野郎共がオ~なんて相槌を打ちだす始末だ。
そんな事したらさ、ゆっくりさぼれなくなるんだよな。
なんて考えながら窓の外を見上げる、
そこにはもう秋間近というのに夏剥き出しの太陽がギラギラしているじゃないか。
夏は暑いし冬は寒い、秋とか春は丁度良い温度になるから過ごしやすいよな。
俺としては秋が好きだな、食欲やら読書やらの秋は俺にぴったりじゃないかよ。
「なぁ亮、お前は冬に見えるな」
何の前触れもなく言い出した俺に亮は、
「あぁ?なんだよ急に。それに俺は夏が好きだから夏がいいな。」
「そうか、そりゃ人それぞれだな。」
一人で季節がどうかを脳内で会議するも納得いく答えが出るわけもなかった。
だって季節にも色々個性ってもんがあるからなんだな~と思ったわけだ。
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