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この物語の始まる1年前の春
中学3年の少年、菊池 裕太は楽しそうに友達と教室で談笑している。
その少年を遠目から見ている少女、伊吹 麗、学校で一番と言っても過言はない位にかわいい子である。
「おい裕太、伊吹さんがまたお前を見てるぞ。」
「違うだろ、どう考えても、イケメン水元を見てるに決まってるさ。」
「あれは、俺じゃないな、もし俺なら今すぐ告ってるっての。」
「亮なら違いないな、でも俺にあの子は合わないよ。」
いくら好きでも、それは……俺の中の、僕の歩く道が許さないから……。
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「麗あいつが好きなの??」
今、伊吹 麗と話ているのは
西井 綾(ニシイアヤ)で麗の親友にあたる存在。
「………う、うん……。」
「あんたなら他にもっといいの狙えるのにね。とんだ変わり者だよ。」
「綾には……わからない……。」
そんなこんなしているうちに学校は終わり生徒は下校していく………………………………。
それから時は経ち、春休み明けの少し夏が入ってくる季節、ここから物語は始まる。
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