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ゆぅ……やっぱり………ゆぅと居たいよ…………………。
「麗? ずっと黙ってるけど、どうしたのよ。」
そう綾に問いかけられたと同時に、思い付いたように、話し出す麗、
「ん、何でもない………今から、行ってくる!!」
「分かった、行ってきなさい。頑張るのよ。」
その綾の言葉を受けて家を飛び出していく、
綾はそれをただ見ているだけ、それでも何か不安な感じが周囲を包んでいたのは言うまでもなかった。
その頃、走り出した麗は普段から走ることが苦手なせいか、少し走っただけで息があがっている、
それでも走る事をやめない、むしろ速くなっているのではないかと思うほどに。
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そしてやかましい位の勢いでこの時を謳歌しているのは、この家しかないだろう、ここでは----。
「な、なにぃぃ!? この俺がフリーターなどありえん!」
とまぁ、することがなくなったと言うことで、こんな感じに人生ゲームで白熱している訳なんだが。
「裕太はそれが一番合ってるんじゃないか?」
と、亮が言ってくる、コイツは医者という職業に就いてやがったから余計に腹が立つ。
その隣で爆笑をかましていやがる要はスポーツ選手だということもあり、俺だけ惨めになってしまった…………………。
不幸だよな、まったくさ。
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