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俺がフリーターになってしまったのも、最初は会社員という職業になったものの、納得がいかずスルーしたら職業に就けるマスを越えてしまったのが原因なわけだ。
だがフリーターをなめんなよ、これだって立派な職業だということを今から実証してやんよ。
「まだ俺の人生は決まってねー、いずれはハーケンクロイツを掲げて戦場を駆け巡ってやる!」
それはもう渾身の力を、腕を伸ばした先の人差し指に込め、それを天に向け、片膝を立てた辺りに奴らの冷めた視線によりポーズを解除させられた。
「裕太、残念だが軍人なんて職業は無い、それとハーケンクロイツを掲げる事が出来るのはヒットラーだけしか認めないよ。」
「菊池裕太はやはり変人だというのを再認識させてもらった。」
とまぁ、つらいことに虐められる始末だ。
うん、もうおとなしくしとおこうかとすら思います。
そんな感じに独裁者の道を絶たれ、ワルキューレ計画でその人よろしく暗殺された気分になっていると、
ピンポーン、と来客を知らせる合図が家中に鳴り響いた。
そしてインターホンを覗いた先には………………………。
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