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「亮、文化祭でやらかす茶番がきまったぞ! ちょっと耳を貸せ。」
そう言いながら向かい側のカーペットで暇している亮を呼んだ。
今、非常にスッキリした気分なんだよな。 そのせいかきたんだよ、もうエジソンをも凌駕するヒラメキがさ。
なのにコイツは冷めた感じに、
「裕太、今この家に二人しかいないのに耳いらねーぞ。」
なんて空しくあしらう始末なんだよ。
「分からんのかバカめ、雰囲気だよ、何かそんな気分だったんだ気にするな。」
「仕方ないな、聞いてやるから慌てるなよ。」
さっき程の元気はない亮だが、それなりに気になってはいるのか、俺の方に来て耳を向けてきた。
「聞いて驚くなよ、文化祭で………………をやろうってな訳だ。」
その勢いよろしく耳元でゴニョゴニョ言ってはみたものの、亮の反応がいまいちなのは何故だ。
「あぁ、あれだけ考えてもそれな訳か、まぁ俺は手伝うだけだし別にいいんじゃないかな。」
何かおもっいきりバカにされた感はあるが、亮が手伝うと言うならまだマシな感じにはなるだろうな。
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