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「麗も大胆な行動にでたわね~、でもその相手が菊池くんだとは思いもしなかったけどね。」
あれから麗が戻って来て、西井による麗と何があったかの質問を頑張って消化した。
そして今こうして話ながら学校に向かって歩いている。
「あぁ……憂鬱だ………、これ消えないし。」
さっきから凄まじい負のオーラが裕太からモワモワと……、目で見えるんじゃね?くらいに。
「ゆぅが……起きないから悪い。」
いつものように無表情で話す麗。
それでも裕太の左横にピッタリついて歩いている、その麗の横には西井がいる。
「ゆぅ…今日は……ゆぅのお弁当作ってきた。」
そう言うと、麗の鞄から水色の布に包まれた弁当箱が取り出された。
かなり唐突なことで、
まさか弁当まで作ってくれるなんてな、
ここまでギャルゲー的な展開があるなんて何かあるんじゃないかと思うよ。
流石に無いだろうけどな。
「ありがとうな麗、毎回コンビニ頼みだから嬉しいよ。」
正直かなり嬉しかった、まぁ自分で家事は大概できるが、自分で作るより、
俺の為にと作ってくれる物では随分と違うものだ。
これはありがたく頂くとしよう。もちろん昼休みにだけどな。
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