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図書室に着いた裕太達は、先の目的の昼飯をとることにした。
そして図書室の椅子に腰掛ける。
この学校では教師や生徒が来ることは殆ど無い。
来る生徒は図書委員くらいなものだ、
そのため裕太達は最近ここで昼休みを過ごしている。
「ゆぅ……愛情弁当だから……味わって食べてね。」
愛情って、こいつそこまで言うかよ、照れるじゃないか。
「へいへい、じゃあいただきますか。」
そう言って差し出された弁当箱の蓋をあけると、
色々とりどりな食材が詰められており、一目で手が込んでるのがわかった。
そして一口、二口と食べたが、 これがまたうまいんだよ。
「麗、これ凄くうまいよ。ありがとう。」
俺がそう笑みを込めて礼を言うと、
目の前には大きく息を吸って顔が緩んでいく麗の姿があった、そして吸った息を吐きながら、
「ゆぅ……ありがと……良かった。」
今まで見たことのない、かなりの笑顔で言ってくれた。
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