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それから無意味にも程があるだろう言い争いは、
すね毛が食えるか!
と言うことで丸く治まったような。
「なぁ夏休みになったら海行かね?」
そう唐突に言い出してのは裕太だった。亮は昼飯のパンを食べながらも裕太の問い掛けに答える。
「あぁ、いいかもな、綾はどうだ?」
そういえば西井がさっきから一言も話してないじゃないか。 何かあったのかな?
「りょ、亮が行くなら……あの、行ってもいいわよ。」
亮の横にいる西井はすぐ亮に返答した。
何か亮が話し出した辺りからソワソワと言うか、落ち着きないんだが。
「ゆぅ……私も行く……。」
俺が西井の様子に疑問を抱いていると、麗が自分も行きたいと言うではないか、もちろん連れていきますが何か?
まぁ西井に対する疑問の全ては亮が横にいるのが原因だろうな。
「麗、そんくらいは分かってるっての、俺も麗がいた方が楽しいからな。」
そう麗に笑いかけると麗もニコッと笑い返してくれた。
そして夏休みに海に行く約束を交わした裕太達は、昼休みの終わりを告げるチャイムと同時に教室に戻って行った。
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