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そして、あれから月日は経った、
季節は初夏の7月、毎日のように、今となってはお決まりのメンバーと学生生活を送っている。
あの日から裕太達は毎日のように図書室で昼食をとっている。
それも裕太に限っては、学校一の美少女のいわれが高い、
伊吹麗の手作り弁当という危険因子を抱えて………。
それは今日も例外ではなかった。
「ゆぅと……ご飯、食べてくる………。」
ここは昼休みになったばかり、1年3組の教室で、麗と綾のクラスでのこと、
麗が綾に向けて、照れながらも裕太への手作り弁当を渡してくると宣言して、教室を後にした。
「麗もここまで好意をむき出しにしてたら、呆れるどころか、清々しいわね。」
そう教室を飛び出していった、麗の言動に裕太への哀れを感じ、呟いていた。
それもこれも学校一の麗を惚れさせた菊池がいけないのよね。
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